しずおかビジネスプランコンテスト その3

真の目的は事業の具体化にありますが、せっかくコンテストに出るんだから、それなりに目標を持たないと。
ビジコンは1次審査・2次審査が年内にあり、翌年2月に最終審査と、三段階のプロセスになるそうです。

とりあえず最終選考を目指せばいいか。
当日はマスコミ関係も来るそうだし、知名度ゼロの我が商売、ちょっとでも賑やかしになればいいや。
などと基準も知らない私は、能天気に考えておりました。
ところがですよ。
「塚本さん、世間に周知するなら優勝しかありません。たとえ準優勝でも、マスコミは相手にしません。翌日の新聞に載るのは、優勝者だけなんですよ!」
と、これはB-nestの関係者ではなく、かつてエントリーのお一人をフォローされていた方からの叱咤激励しったげきれいであります。

そうか。優勝せなあかんのか。”2番”じゃダメなんですね。
そこで目標を、あっさり優勝に切り替えたのでした。だからと、何が変わるもんでもありません。
ただメルマガなどを通じて、「優勝します!」となんの根拠もなく宣言したに過ぎません。

まずは1次審査、これはレポートの提出になります。
あらかじめ定められたいくつかの命題に、スタートしている事業主なら実績と今後の構想を、私だとこれから始めるので計画のみ、提示していくことになります。
実はこれに、一番時間を費やした記憶があります。特に、3ヵ年の事業計画。

小澤先生の得意分野も、裏付けある収支の作成にあります。
ここが絵に描いた餅(最初私が持参したのが、まさにそれでした)のままだと、いかに全体のプランが魅力的でも、商売として成功しないとおっしゃるのです。

一例を挙げます。
「さくら便り」は一種の遺言ビデオ作成となり、完成までにいく段階かの工程が生じます。

まずは、発注があったとします(ちなみに発注に至るまでの営業手法も逐一ご指導受けていますが、ここでは受注から完成までにかかる、経費に限って申し上げます)。

高齢者が主なターゲット層となるため、電話でのやりとりを想定します。すると、「通信費は月いくらで設定していますか?」

次にご自宅か希望される場所で、ファーストコンタクトを取ります。
「では、出かけてから帰着するまでの所要時間に最低賃金を掛け、ガソリン代や消耗品などの必要経費を捻出、最後に目標利益率(15%ならその具体額)を合算してください。その数字を下回ると、やればやるほど赤字になるという理屈です」

リアルでしょ? でも人によっちゃ、相当シビアでしょ?

以下は同様に、ヒアリングを行ってそれをシナリオに落とし込む時間。録画当日の所要時間や外注費。動画編集時間と完成した作品の引き渡しにかかる手間。
これらを全て数値化し、収支がリアルに見える形で年間計画を組み立てていくのです。全てが机上きじょうでなく、現場の論理となります。

小澤先生のいかにも優しげな素振りの裏では、鬼のような要求と追求が毎週なされていったのです(冗談です)。

これからご相談を受けられる方、可能であれば集中的に通われるのがよろしいかと思います。
特に数字にうといのを自覚される皆様。アナタや私なら、短期間で見違えるほどきたえられますよ。
自分が苦手な分野を克服していけば、おのずと自信も湧いてこようと言うものです。

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