ATTENTION(認知)して

午後、静岡県信用保証協会が主催する起業家のための「課題解決セミナー」に参加する。
9月に信用金庫から融資を受ける際、審査に来られたご担当にすすめられた。10月に2回開催され、今回がラストだ。

事業計画や広報活動など、先月のセミナーは大変参考になった。
周知のためにはSNSを駆使くししなきゃならんか、しかし適したツールが思いつかなんだなぁなどと、漠然ばくぜんと悩んできた。

講義を受けたことで、地元で口コミ主体で広めようとするならチラシは大へん有効と、再認識させられたのだ。
その後ニュースレターを作成し、限られた枚数を近所限定で配布していくことにした。認知度を上げるなら複数回、目にしてもらったほうがいい。
2号まで完成済だ。

さて、今回のテーマは「売り場づくりのコツ」。僕の商売と、直接の関わりはない。
机には大小・模様もよう違いの紙コップが5セットずつ、10数種類がおかれている。後ほどこれで、ワークショップ(参加者主体の体験型講座)をやるんだとか。
なんか、苦手そう。

店舗てんぽの外からの見せ方について、実例にった講義を受けているうち、思い出した。
今朝、信金の営業クンから連絡があって、美容室で一軒、ホームページ作成に興味を示されているところがあるという。
まだ開店から間もないそうで、集客面でも課題をお持ちのようだ。

商売っ気抜きでも、一回話させてよとリクエストしておいた。
とは言え、今なら出来立てのクリーンワークシステムHPがスマホからでも開けるため、よかったら見てもらうように追加で頼んである。

AIDMAアイドマの法則(消費者が商品などのモノを認知して、そこから実際に購入につながるまでの「消費活動」の仮説)というのがあるらしい。
消費者がまったく知らないものや興味のないものに対して、「認知(注目する) → 興味を持つ → 欲しいと感じる(共感) → 記憶する → 購入する」というプロセスを踏むのが、消費活動の法則だそうな。

最初の段階「消費者が注目する」ため費やされる時間は、2秒。

この法則を先の美容院に当てはめれば、通りを歩いている人が「あ、ここに美容院があるな」と認知してもらえるか否かは、わずか2秒の間で決するわけだ。
さらに、単なる通りの”風景”を存在する”お店”へと昇格させて、次のステップである「興味を持つ」まで持っていければ、来店の可能性は格段に上がるだろう。
「なんかここ、良さそう」と思ってもらうのだ。
お店に入って以降は店主の腕次第だから、第2段階までおぜん立てができれば、僕の立場としては成功なわけだ。
そこの仕掛けを、ひらめいたというわけ。

こうなると講義など耳に入らず、思いつくまま、関心引くためのアイテムをスマホで検索始めたところで、ありゃワークショップの時間だ。
VMD(売り場づくりの技術)を、紙コップとストローのアレンジで模擬もぎ体験しましょうとのこと。ヤバい、どうすりゃいいの。

商品には大・中・小の分類があり、形によるものやデザインの違いによって、幾通りも仕分け可能だ。
その理屈で講師の先生のテーマに従い配列していくのだが、我ながらセンスが皆無なのである。
おまけに頭はアッチの方に行ってしまっているし、なおさらまともな配置は望めない。
つくづく、店はやれないと思った次第だ。

それでも今日は、きてよかった。何とかあの美容室、仕事にならないかなぁ。

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