我が地元で、どんどん焼きが行われた。
一般的には「どんど焼き」だが、ここの集落に限っては昔から、この名称だそうだ。

長く子供会主催で行われてきた。
戦後の隆盛期りゅうせいきには3つだか4つだかの地区に分かれ、盛大に開催されたらしい。
その子供会が子供の減少から昨年度で休眠(ほぼ解散)状態となり、どんどん焼きもこのまま消滅するものと思われた。

伝統のを自分たちの代で消してはならじと、奮起した自治会有志が準備を簡素化して、今後も継続することになった。
今までだと切り出した竹を組み、立てた1本の頂点に両目の入ったダルマをのせて、点火した。
火がダルマに届くまで一定の時間を要し、炎が頂上をめ上げていくようなさまは、見ていて壮観だった。

今回は集まったお焚き物を河原に重ね、焼くだけというもの。
昨年までを知っている自治会長が、「寂しい」とインタビューでこぼしていた。お気持ちはよくわかる。

ちょうど去年のこの時、初めて買ったミラーレスカメラで撮影・編集をした。
会報紙のメンバーになったばかりで、QRコードの発想もなかったから撮った動画はDVDに焼いて関係者に配ったっけ。もう1年経つのか、早いもんだ。

よりドラマ性の薄れた同じ素材をどう料理するか、自分の進歩が試される。

ちょっと反則だが、数日前に降ったこの地では珍しい雪の情景を入れてみた。
場面が転換すると、快晴の火祭りとなるわけだ。

今回は、ジンバルに載せたコンパクトデジカメ1本で勝負した。
岩がごろごろする河原は移動するのに条件が悪く、ただ燃やすだけなので撮影時間も短い。

別に自我自賛するわけじゃないが、1年分の経験は無駄じゃないと思った。
ジンバルにはいまいち馴染んでいないが、この悪環境で手ブレ防止に絶大な力を発揮してくれる。
時間に余裕がある現場なら、ミラーレスのとの二刀流も十分可能だろう。

今回も残念ながら地域限定のため、公開は不可となる。
今お願いしている先はそういう拘束もなさそうだし、早く動きたいものなんである。

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